私は酒について書く時に、「お酒」とは書きません。私を不幸にする酒に「お」なんていう接頭辞をつけて敬いたくないからです。
酒は悪魔であると思います。日本で言うと鬼でしょうか。
ふと気になって鬼について調べたら、鬼というのは「悪」「善」「神」など様々な使われ方があるようで、特定のイメージで語るのは難しいらしいです。確かに「泣いた赤鬼」に出てくる「青鬼」は心優しい鬼でした。
泣いた赤鬼とは
↓参考(私が子供の頃から好きな絵本の一つです)
それはさておき、酒は悪魔であり、悪い意味での鬼だと思うのです。
そして、断酒は鬼ごっこだと思う
断酒って鬼ごっこだと思うんですよね。
断酒してて怖いのは「酒を飲みたい」っていう飲酒欲求です。
断酒鬼ごっこの鬼(酒)は、かなりしつこくて、逃げても逃げても追いかけてきます。
きっと一生追いかけてくるのでしょう。
この鬼は、背後からまさに「鬼の形相」で追いかけてくる事もあれば、脇道からふと顔を出し、不意をついてくることもあります。そして、後ろばかり気にしていたら、いきなり正面に立っていたなんていう事もあります。
ずっと走って逃げ続けていたら、体力が持ちませんよね。
なので、時にはかくれんぼのように息をひそめて、隠れて鬼をやりすごす事も必要なのでしょう。また、鬼をだまして、捕まらないようにする工夫も必要かもしれません。
何せ、一生コースの鬼ごっこですからね。
間違ってもやってはいけないこと
そして、間違ってもやってはいけない事は、鬼と闘うという事だと思います。
鬼ごっこしてて、鬼に向かっていく人はいませんよね。鬼は闘う相手ではなく、逃げる相手だからです。
か弱き人間が、鬼に勝負を挑んでも、勝ち目はありません。
酒もしかりだと思います。
酒と闘うというのは、具体的に言うと「節酒」であったりするのですが、重度のアルコール依存症患者がこれに成功したというのは、聞いたことがありません。
酒と闘っても必ず負けます。だから逃げる事が大切なのです。
飲酒欲求がおそってきても、「よし!今度こそ節酒してやる!!」と迎え撃つのではなく、別のソフトドリンクか何かをたらふく飲んで、そして食べて、無視してやりすごす。色々な作戦があると思います。そうやって都度、逃げ切っていく事が断酒鬼ごっこの攻略法だと思います。
断酒道半ばで、偉そうに書いておりますが、これは私自身への戒めでもあります。
どうか今日も鬼さんが本気出しませんように。。。